・Hyundai Motor Groupが「Pleos 25」開発者カンファレンスにおいてソフトウェアブランド「Pleos」を紹介、ソフトウェア中心の「クラウドモビリティ」エコシステムに関する計画を発表
・E&EアーキテクチャベースでSDVのパフォーマンスとスケーラビリティを向上する独自の車両OSも 公開
・次世代インフォテインメントシステムPleos Connectは2026年第2四半期にリリースされ、2030年までに2000万台以上の車両に拡大する予定
・オープン開発プラットフォームPleos Playgroundは、車両制御とアプリ開発のプロセスを促進し車載アプリのエコシステムを多様化
・グループのNext Urban Mobility Allianceを交通環境につないで最適化するための官民パートナーシップとして紹介
・GoogleやUber、サムスン、Naver、SOCAR、Unityとのコラボレーションを強化するSDVエコシステム拡大計画を発表
ソウル、2025年3月28日発表 – Hyundai Motor Group(以下、「同グループ」)は本日、ソウルで開催された開発者カンファレンス「Pleos 25」において、新たなモビリティソフトウェアブランド「Pleos(プレオス)」を紹介するとともに、車載アプリのエコシステムを強化するためのグローバルパートナー各社とのコラボレーション計画について発表しました。
初開催となるPleos 25において、同グループは、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の開発状況および次世代インフォテインメントシステムに基づいて車載アプリマーケットとエコシステムを創出する計画を明らかにし、モビリティテック企業へと進化する大きな一歩を踏み出しました。
基調講演では、Hyundai MotorとKiaの先進車両プラットフォーム(AVP)本部長のChang Song(以下、ソン・チャンヒョン)社長が、グループの新たなモビリティソフトウェアブランドでありテクノロジープラットフォームでもあるPleosについて正式に発表を行いました。
講演の中でソン・チャンヒョン社長は次のように述べました。「急速に進化する自動車業界において、Hyundai Motor Groupは2023年からSDVの開発に尽力してきました。本日の『Pleos 25』の開催を出発点に、Hyundaiはソフトウェア中心のモビリティエクスペリエンスを提供する企業へと変貌を遂げていきます。私たちの究極の目標は、あらゆる形態のモビリティがクラウド上のソフトウェアを通じて接続され、時間の経過とともに継続的に進化するクラウドモビリティを実現することです。『Pleos』は、1台の車からフリートへ、ハードウェアからソフトウェアへ、そして最終的にはモビリティインフラストラクチャと都市へと拡大するコネクテッドモビリティエクスペリエンスの創出に貢献します」
Hyundai Motor Groupのソフトウェアブランド「Pleos」について
Pleosは、移動中のすべてのデバイスが自律的に動き、スマートに管理されるようにサポートするモビリティソフトウェアプラットフォームです。車を始めとした交通手段とインフラを接続することで、利用者や企業、都市がより自由で効率的なモビリティ環境を確立できるよう支援します。
Pleosは、以下を統合するエンドツーエンドのソフトウェアプラットフォームです。
・高性能なチップとコントローラ
・車両OS
・インフォテインメイントシステム(Pleos Connect)
・クラウドインフラストラクチャ
・フリート管理
・モビリティとロジスティクスの最適化ソリューション
自動運転、車両接続性、リアルタイムデータ分析、最適化されたルートプラニングなど、さまざまなスマートモビリティ機能を実現し、ユーザーエクスペリエンスの向上と都市型モビリティオペレーションの効率最大化のための基盤を提供します。
Pleosは、「もっと」を意味するギリシャ語の「Pleo」と、「オペレーションシステム」を意味する「OS」を組み合わせた言葉です。人やモノの移動にユーザー中心の付加価値を提供することで移動の自由度を向上させるグループのテクノロジーの進化に対するコミットメントを表しています。
同グループは、ソフトウェア中心のモビリティ環境を実現するために、電気・電子(E&E)アーキテクチャにおける数々のイノベーションによるSDV化を進めているほか、グループ独自の車両OSとPleos Connect(プレオスコネクト)の開発も行っています。こうした進歩が、車両が効率的かつ柔軟性の高いソフトウェアプラットフォームとして機能することを可能にし、車両とインフラストラクチャ間の接続性を強化します。
Hyundai Motor Groupの車両OSの主な特徴
・ソフトウェアデファインドオペレーション用に設計されたHyundai Motor Group開発の車両制御OS
・高性能車両コンピュータ(HPVC)とゾーン専用コントローラを組み合わせたE&Eアーキテクチャを採用
・モジュール式の標準化されたアーキテクチャによりシステムのパフォーマンスと安定性を向上
・ハードウェアとソフトウェアの開発を切り離すことで継続的なアップデートと機能拡張が可能
Pleos Connect(プレオスコネクト)について
・ユニークでカスタマイズ可能かつユーザーフレンドリーな機能を備えたAndroid Automotive OS(AAOS)ベースの次世代インフォテインメントシステム
・Android開発エコシステムがもつ最大限のオープン性とスケーラビリティを実現
・モバイルアプリとの互換性を強化することで使いやすいユーザーエクスペリエンスを提供
・スプリットビュー、マルチウィンドウ機能および音声認識ベースのエージェントAI「Gleo AI」を備えたスマートフォンのようなUIを搭載し、インテリジェントな車両制御を実現
・「Pleos ID」(どのPleos Connectベースの車両からもアクセス可能な単一のコネクテッドユーザープロファイル)に基づくパーソナライズされたサービス環境を提供
・Pleos Connectは2026年第2四半期の車載デビュー後、2030年までに2,000万台以上に拡大される予定
Pleos Playground(プレオスプレイグラウンド)について
・サードパーティのモバイルアプリ開発者による車両、クラウド、アナリティクス、アクセサリーなどの自動車ソフトウェアのエンドポイントへの自由なアクセスを可能にするオープン開発プラットフォーム
・AAOSソフトウェア開発キット(SDK)と基本ツール、ならびにPleos Connectが提供する拡張SDK、設計ガイド、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、サンプルコードおよび開発支援ツールを提供
・開発者は、モバイル環境と同様に、アプリを簡単にダウンロード/アップデートできる「App Market(アプリマーケット)」でアプリを配布可能
・追加設定なしで外付けハードウェアを車両に直接接続する「Plug & Play (PnP)」をサポートし、車両アクセサリー開発の限界を押し広げる
開発者が車載アプリ開発に参加する際のさまざまな障壁を取り除くことで、車載アプリのエコシステムの多様化に貢献します。オープンなアプローチを採用することで、世界中の開発者からクリエイティブなアイデアを引き出し、さらに効果的に顧客のニーズに対応し、SDVイノベーションの次の波を推し進めることができます。
Next Urban Mobility Alliance(ネクストアーバンモビリティアライアンス)について
Pleos 25では「Next Urban Mobility Alliance(NUMA)」についても紹介されました。これは、自律的な交通環境において移動をつないで最適化するための官民パートナーシップの枠組みを構築することによりクラウドベースのモビリティビジョンの実現を目指すものです。NUMAはこのコラボレーションを通じて、移動権、地域の過疎化、気候危機などの社会問題に取り組み、移動の自由を改善します。
NUMAコラボレーションの軸となる要素:
1.移動の自由:
・Shucle(シャックル):韓国各地の地方自治体と協力し、交通が不便な地域における移動に関するさまざまな問題を解決するためのデマンド型交通(DRT)サービスプラットフォーム
・「R1」デバイスとNano Mobility(ナノモビリティ):Shucleプラットフォームに接続して交通弱者に多様なモビリティソリューションを提供するモビリティデバイス
・グループは、韓国およびヨーロッパの政府と協力し、都市モビリティソリューションのさらなるデモンストレーションを実施中
2.自動運転車のエコシステム:
・Autonomous Vehicle Foundry(自動運転車両ファウンダリ/AVF):自動運転技術を搭載した電気自動車を世界の自動運転車メーカーに供給するグループの取り組み
・AVFは、開発キット、フリート管理、生産、認証および技術サポートで構成される統合ソリューションを提供
・UberのNoah Zych(ノア・ジック)自律型モビリティ&デリバリー部門責任者は、AVFを通じてロボタクシーサービスを拡大しグローバルコラボレーションプロジェクトを実施する計画を発表。
自動運転技術を普及させるグループとのパートナーシップを強化していく
3.車載アプリケーションのエコシステム:
・グローバルパートナー各社が、Pleos ConnectとPleos Playground、App Marketを通じて、車両とモバイルデバイスを統合したシームレスなユーザーエクスペリエンスを創出する計画を発表
・サムスン電子:SmartThings(スマートシングス)担当副社長兼責任者のJaeyeon Jung(チョン・ジェヨン)氏は、当グループのSDV車両をSmartThingsを介してスマートホームやモバイルデバイスと統合させ、GalaxyのFind Network(ファインドネットワーク)により利便性をさせると発表
・Google:スタッフソフトウェアエンジニア兼Automotive OS チームリードマネージャーのDenis Nekliudov氏は、AAOSをGoogleの各種サービスと統合してAI ベースのナビゲーションとインフォテインメントのコラボレーションを拡大することにより車内ユーザーエクスペリエンスを向上させることについて話した
・Naver:アプリ事業部長のJaehoo Lee(イ・ジェフ)氏は、モバイルと車両のエクスペリエンスをつなげることで音声検索や目的地提案などパーソナライズされたサービスを提供してSDV環境におけるAI、検索、地図およびコンテンツの各種サービスを最適化する計画の概略を話した
・SOCAR(ソカ―):Jaeuk Park(パク・ジェウク)CEOは、SDVプラットフォームとデータ統合によりカーシェアリングの利便性を高め、クラウドとユーザープロファイルの統合をベースにドア開閉や自動シートポジショニングなどの高度にパーソナライズされた機能を提供することを提案
・Unity(ユニティ):松原 達也アジア太平洋地域自動車部門責任者は、車載ゲームおよびコンテンツのエクスペリエンスの拡大、カスタマイズされたエンターテインメントの提供、インフォテインメントシステムへのリアルタイム3Dレンダリングの導入などについて話した
レベル2以上の自動運転へのロードマップ
同グループはさらに、2027年末までにレベル2以上(L2+)の自動運転を実装する計画を発表しました。レベル2+システムは、カメラやレーダーにより車両の周囲を認識し、人工知能(AI)ディープラーニング意思決定構造に基づいてさらに複雑な意思決定を行うものです。
同グループは、引き続き軽量化によりAIモデルの効率を最適化を図るとともに、車両のために最適化されたニューラルプロセッシングユニット(NPU)および大規模訓練インフラストラクチャを活用することで訓練の効率とパフォーマンスを向上させることを計画しています。これらの取り組みを通じて、Hyundaiの車両を自己学習型で継続的に進化する「学習マシン」に進化させることを目指しています。
Pleos 25開発者カンファレンスの内容
Pleos 25では、参加者は SDV 技術と車載アプリのエコシステムについて学び、中心的なSDV技術やアプリのエコシステム、スマートシティソリューション、自動運転の進歩をテーマに、複数のゾーンに分かれ、さまざまなセッションが開催されました
・SDVゾーン:E&Eアーキテクチャと次世代インフォテインメントシステム、SDVテストベッド車両およびPleos Connectのユーザーエクスペリエンスといった中心的なコアSDV技術を展示
・Pleos Connectアプリゾーン:26社のパートナーがPleos Connectベースの車載アプリとサービスを紹介。フィードバックを交換し、アプリのエコシステム拡大の可能性を探った
・クラウドモビリティゾーン:リアルタイムデータに基づく都市型モビリティオペレーティングシステムとグループ独自の各種ソリューションを展示。データ駆動型オペレーションを行うフリート管理システム(FMS)と輸送管理システム(TMS)の役割も紹介し、リアルタイムベースのOSとデマンド型交通に連動した車両を展示
・トラックセッション:開発者がSDV開発とデータ活用について24のプレゼンテーションを実施
・ハンズオンセッション:Pleos Connect SDKとAPI、およびモバイルSDKを使用して車載アプリのサンプルを作成・配布
Pleos 25においてグループは、SDV技術をベースにしたソフトウェアエコシステムを共有し、開発者が直接参加する機会を広げました。今後も、オープンなエコシステムに基づく開発者支援プログラムとパートナーシップは拡大を続けるでしょう。
同グループは、ソフトウェアが全てを定義する(SDx)戦略を通じて、すべてのモビリティソリューションおよびデバイスを継続的に接続し、誰もが普遍的に移動の自由を享受できるようにすることを計画しています。
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