刻一刻と進む環境汚染に歯止めがかかるのは、いつでしょうか?
この脅威から救ってくれる地球の“英雄”は、いったいどこに……?
未来の英雄は、今日の私たち自身です。
より良い地球の未来には、たくさんのアクションが必要です。
たとえばヒョンデが、クリーンで環境にやさしいモビリティを追求し続けているように。
英雄を待たずに私達が英雄に──そんな想いで動き出している人たちがいます。
今日から一人ひとりにできるアクションを、私たちも一緒に考えてみませんか?
世界中の不要な段ボールを拾い集めて財布に作り変える──
そんな“段ボールアーティスト”というユニークな肩書きで活躍する
島津冬樹さんは、自身の原体験をこう表現します。
自身のブランド「Carton(カルトン)」は、「不要なものから大切なものへ」がコンセプト。
こう聞くと、まるで地球環境のためのように聞こえますが、
実はこのメッセージに行き着くまでには、さまざまなストーリーがありました。
島津さんは多摩美大に在学中の2009年、Cartonを立ち上げます。
「きっかけは、財布が壊れたのに買うお金がなくて、家にある段ボールで代用品を作ったことです。1カ月保てばまぁいいかと思っていたら、気がつくと1年も使えたことに、自分でもびっくりしました。それで、活動を始めたんです」
翌年、初の海外旅行で向かったニューヨークへ。偶然見かけた段ボールは、デザインも質感も、島津さんの知っているそれとはまるで違っていたと言います。「世界の段ボールを拾ってみよう」というひらめきが、今日の段ボールアーティストであり、段ボールコレクターへの第一歩となりました。「落ちている段ボールから財布を作る活動は、純粋に段ボールが好きで続けていました。でも、そこからCartonのブランドコンセプト『不要なものから大切なものへ』が固まるまでは、実は結構間が空いているんですよ。2015年頃から徐々にサステナビリティだったりSDGsだったりという言葉を耳にするようになって、そのときに『捨てられていたものを使えるものに作り変える自分の活動って、まさに社会で求められつつあることなんじゃないかな』って気づいたんです」
不要なものから大切なものへ──コンセプトの原体験となるのが、少し時を戻した美大の卒業制作にありました。
2011年に島津さんは初めて、目的を持って段ボールを拾いに行く旅に出ます。
行き先は、日本の4つの“最極端”。
北は宗谷岬、南は波照間島。そして、最東端の納沙布岬、最西端の与那国島へ。
旅の記録をWebサイト上にまとめ、制作した段ボール製のiPhoneケースに旅の記録へアクセスするためのQRコードを添えました。
卒業制作のテーマは「段ボールに付加価値を」。
「作品の背景にある一連のストーリーを、価値として伝えたかったんです。東西南北それぞれの端では、『宗谷の塩』とか『波照間黒糖』、『納沙布の昆布』とか、その土地ならではの段ボールに出会えました。4種類集めたときに初めて、今までずっとやってきた“段ボールを切る行為”がすごく怖くなったんです。こんな苦労して拾った大切な段ボールを、作品にできるんだろうかって」ストーリーがもたらす力によって、島津さん自身の中でも段ボールに対する価値観が大きく変わった瞬間でした。
アトリエに並べた段ボールのコレクションを一つひとつ手に取り、拾うまでのストーリーを語る島津さんの目は、まるで宝物を自慢する少年のようにキラキラと輝いています。そのどれもが、島津さんにとって唯一無二なのだと、ひと目でわかるほどに。
Cartonの活動として、日本国内や海外でも段ボール財布作りのワークショップを開催している島津さんの一番のやりがいは「参加者に自分と同じ“価値観の転換”を味わってもらうこと」と言います。
老若男女が集まるというワークショップで段ボール財布を実際に作る前と後とでは、参加者の“目が違う”のだそう。ありふれて見向きもしなかったはずの段ボールが、新たなカタチで人々のライフスタイルに入り込んでいく瞬間──島津さんにとってのワークショップの意義はここにあります。
最近では、環境問題を学んでいるであろう子どもたちも続々と増加。
「何度もワークショップに参加してくださるファンもいて、ある青年は牛乳パックでも財布作りを始めました。自分の活動が、段ボールはもちろん、何か他のものの新たな価値を考えるきっかけになっているのは嬉しいですね。いろんなアップサイクルの視点がどんどん生まれていくといいなと思います」
環境のためにできることを教わりに行った島津さんから得たのは、「環境のためにから始めなくてもいい」という逆転の発想でした。
「僕は“順番”が大切だと思うんです。僕が純粋に段ボールを好きという気持ちからアップサイクルへとたどりついたように、まずは『かわいい』『かっこいい』という感情があって、実はそれが環境にもいい。そんな感情の順番を、Cartonの活動でも大事にしています。何事も楽しいほうが続けやすい。それってつまり、サステナブルじゃないですか」
たとえ環境意識から始まったアクションではなかったとしても、アップサイクルやサステナビリティへとつながっていく。Cartonが、島津さんの“ワクワク”から出発したブランドであるように、私たちの日常の“楽しい”や“好き”の中に、地球のためのアクションのヒントが眠っているかもしれません。
不要なものから大切なものを見つける。そんな偶然のアップサイクルを、島津さんは今でも誰より楽しんでいます。
「この先、リサイクルだけには頼れません。収集や処理の過程でもたくさんのエネルギーが使われています。だから『リサイクルでいいや』じゃなくて、『何か別の使い道はないか?』って一度は問いかけてみてください。説教じゃありませんよ(笑)。新しい使い道を発見するのって純粋に楽しいんです。自分で発見する喜びは、きっと人生を豊かにしてくれるはずです」
「毎日のように届く通販の段ボールの箱だって、普通ならすぐ捨てちゃうと思うんですけど、実は統一された規格で収納に適しています」(島津さん)
1987年生まれ。多摩美術大学卒業後、広告代理店を経てアーティストへ。2009年の大学生在学中、家にあった段ボールで間に合わせの財布を作ったのがきっかけで段ボール財布を作り始める。
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